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瑞相記(エッセイ)

Buhrle Collection(ビュールレ・コレクション)を鑑賞

音楽視聴環境の大切さ

シューベルト ピアノソナタD664

PCオーディオ1

HPほぼ完成


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September/21/2018

Buhrle Collection(ビュールレ・コレクション)を鑑賞

 印象派の絵画というと、モネ、マネを思い浮かべてました。ルノアールも印象派だったとは知りませんでした。とは言え、この展覧会の目玉は、皆知っている「イレーヌ嬢」 だと思います。確かに、実物は凄かったです。色彩が鮮やかとか言うレベルではない。筆舌に尽くしがたい。なんと形容したらいいか思い浮かばない。ルノアールの絵画は他にも 2点来てました。しかし、「イレーヌ嬢」の凄さが際立ってました。

 美術館で鑑賞し始めて、最初に圧倒されたのがアントーニオ・カナールの「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア」下のクリアファイルを買ってきたのですが、真ん中の ものです。その風景に吸い込まれそうな感覚になります。



 正直言って、モネやマネの絵画に感嘆したことは記憶になかったです。が、今回クロード・モネの「陽を浴びるウォータールー橋、ロンドン」でモネの絵画の素晴らしさに感動しました。 私が10代の頃では分からないと思います。今だからこそ分かったのだと思います。鮮やかなな色彩が眩しいです。今、こうして書いていて気付いたのですが、絵のタイトル通り、 陽を浴びている橋ですから、あのような眩しくもあり、気分も明るくなるような印象を受けたのだと思います。ですが、陽を浴びている橋を見て、あのような色彩が思い浮かんだ モネの凄さにも感嘆します。この絵画のクリアファイルは残念ながら売ってませんでした。ポール・シニャックの「ジュデッカ運河、ヴェネツィア、朝」も色彩鮮やかで圧倒されました。 この2枚の絵画が並んで展示されていました。眩しいのなんのって。でも、2枚ともコピーか何かを手に入れて部屋に飾りたいですね。売店にはこちらも売ってませんでした。残念。

 アルフレッド・シスレーの「ブージヴァルの夏」は風景画で、絵画の中の空を見てると不思議と夏の感覚が蘇ってくるのが不思議です。特に雲の描き方が特徴的でした。凄い。 他にも凄い作品が目白押し。フィンセント・ファン・ゴッホもやはり凄い!自画像の実物も初めて見ました。6点展示されてましたが、どれも凄いです。私は特に「花咲くマロニエの枝」に魅せられました。 上のクリアファイルの右側のものです。後、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの「コンフェッティ」も好きです。クリアファイルの右側のものです。

 抽象画ではジョルジュ・ブラックの「ヴァイオリニスト」に惹き込まれました。何十年も前の話ですが、NHK教育でブラックの特集をやっていたとき、たまたま見ていました。その時、ブラックという 抽象画家の凄さと先進性に驚嘆したのを今でも覚えています。で、ブラックの実物の絵画が見れたのもラッキーだったと思います。ホント、この画家さんも凄いです。コピーの欲しい絵画が たくさん展示されてました。

 昨年のエルミタージュ美術館の作品も鑑賞して凄いとは思いましたが、私としては、今回のBuhrle Collectionの方が好みに合ってます。ふぅ、凄い絵画を観るというのは心にいいですね。
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August/03/2018

音楽視聴環境の大切さ

 私の場合、10代の頃、音楽を聴く環境はなかなか良かった。それなりのサイズのスピーカーで、ボリュームを上げて聴いていた。その後、大人になるにつれ、 音楽を聴くときは、車の中でという状態になっていった。いわゆるカーステレオというやつである。車内ではボリュームを上げても誰も困らないため、そういう点では良かった。 しかし、車内では、どうしても走行中の騒音からは逃れられない。音楽というものは、当然音量に強弱があるから、弱音になったとき車内では聴き取れない。クラシックやジャズの ような音楽だと、尚のこと聴き取れないサウンドが多々ある。それで、10数年ほど前クラシックを再び聴き始めたとき、自宅でPCに卓上スピーカーを繋げて聴き始めた。

 きっかけは、その当時、アンプ内蔵のウーファーも付いたPC用スピーカーが1500円でパソコンショップに売っていて、あまりの安さに買って使ってみようと思ったことが始まりでした。 最初は、DVDを借りてきて視聴してしました。ビックリしましたね。部屋がミニシアターのようになったから。そんなにいいパソコンではなかったけど、、、それでも10万円した。それで、 DVDを借りまくって、見まくり始めました。

 ところが、1週間か1か月ぐらいで、あっさりスピーカーが故障。さすがに1500円ではダメかと思い、別のスピーカーを探すことに。すると、普通のスピーカーサイズで言うと、 小型スピーカーに分類されるもの(PC用卓上スピーカーではない)が、店頭でいい音で鳴り続けていた。これが欲しいと思ったのだが、他のPC用スピーカーと比べて 価格が倍以上している。しかも、設定がややこしいと店員が言っていた。今考えると何がややこしいのか分からないが。それで、そのスピーカーを買うことは断念した。で、他のものを 探していたら、別のお店で、なんとBOSEのPC用卓上スピーカーを見つけたのだ。MediaMateという名称。


 これは凄いかもと思い、即決で購入。1万円ほど。安い。ウーファーはもちろん付いていない。卓上ですから。だが、素晴らしい音がした。今も自宅で普通に聴ける。再びDVDを 借りまくった。レンタル店ではもう借りるものがなくなったほど。新作が出るとすぐ借りたりもした。だが、すぐにDVDより音楽を聴くほうに移行していった。こんないい音なら音楽を聴こうと 思ったから。クラシックのCDを買い始めた。過去に欲しかったCDやその瞬間に欲しいと思ったCDなど。

 バーンスタインやカラヤンやクライバーなどの凄い演奏を聴いたときのように聴くことのみで、 他は何も考えられない。聴き終わった後、この感動を誰かに伝えたいのだが、伝えられないもどかしさ。家族に話そうにも、多分、「それは良かったね」のような言葉で終わってしまう。 それでは何というか、やるせなくなってしまうので、結局、家族にもあまり本気で話せない。それでも、黙っていられないから話したとは思う。

 バーンスタインの凄さは中学高校のときに既に知っていた。特に凄いのがマーラー の曲ということも知っていた。もちろん、他の作曲家のもショッキングな演奏ばかりである。ベルリオーズの交響曲「イタリアのハロルド」のCDを買って聴いたときも、凄まじい衝撃が 体を突き抜けた。もちろん、これでもかというくらい、聴きまくった。


 高校生のときだったか、ニューヨークフィルとのマーラーの交響曲第2番「復活」を聴いたときなど、悶絶してボーっとしていた。その時の衝撃をどう説明していいのか分からない。 曲長90分という時間が聴くたびにいつもあっという間に過ぎる。ホントに凄い。しかも、バーンスタインが特にマーラーの曲に思い入れがあり得意ということを聴いたときも即納得。


 話を元に戻すと、バーンスタインのベルリオーズはしっかり感動できたのだが、他のは良いと思うものがなかなか無かった。時は流れて、年数が経つうちに、 PCオーディオなる言葉を耳にするようになってきた。何やら調べてみると、パソコンで音楽を聴くとノイズ(音」のひずみ)が酷いらしいということが分かってきた。が、それは一旦置いといて、 再生環境が重要という話。やっぱり、しっかり低音も聞こえるスピーカーで聴かないと、本来の良さが分からないということ。これは、クラシックやジャズに限ったことではない。良いスピーカーやアンプの視聴環境で聴くと、本当の良さがよく分かる。私の場合、昨年ようやくその環境が整った。(もちろん、聴いているときに邪魔が入ると最悪では あるが。)それで気づくことができた。昔聴いていたような良さが理解できる環境になったことで、視聴環境の大切さを痛感した。何故なら、あまり感動できなかったCDを聴き直してみたら、 凄くいい演奏ばかりだったから。本当に痛感した。気軽に聴くならPC用卓上スピーカーで何の問題もない。私の持ってるBOSEの卓上スピーカーは、DVD映画鑑賞していても迫力満点 である。あくまで、クラシックやジャズの細かなニュアンスや歌唱力や迫力、そういったものを聴きたい人は視聴環境を整えたほうがいいという話。そういう人ほど PCオーディオにハマっていると思う。私もそうなってきた。
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March/16/2018

シューベルト ピアノソナタD664

 私の個人的な印象かもしれないが、シューベルトのピアノソナタはどの曲を聴いても落ち着いた楽想で心が落ち着く。後期の3曲が有名 ではあるが、他の曲も同様に名曲揃いと思っている。このD664についても同様で、木陰でゆったり寛いでいるような感覚になる。もうすぐ春の到来が 本格化して桜の開花も近づいてくる。花見をしながらD664を聴くのもいいかもしれない。
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February/22/2018

PCオーディオ1

 私はパソコンに詳しいわけではないのだが、色々弄るのは嫌いではない。嫌いではない理由の一つに困り事があってもWEBで検索すれば大抵解決方法が見つかるからである。PCオーディオも同じでWASAPIだとかASIOという排他的モードというものをWEB検索により理解することができた。簡単に説明すると、CDから音楽をパソコンに取り込むと.wav(CD再生音質)とか.mp3(CD再生音質より劣る)とかの音楽ファイルがハードディスク(パソコン内)にできる。その音楽ファイルをiTunes(アップル)とかMUSIC CENTER(ソニー)とかの音楽再生ソフトで再生する。そのとき、データがパソコンからスピーカーまで届く経路がパソコン→アンプ→スピーカーとすると、再生音にノイズがかなり乗ってしまう。デジタル信号なのにノイズは酷いことになっている。何故かというと、パソコン内の回路はノイズだらけということらしい。パソコンのノイズは、昔ラジオを聴いたときにバックで聞こえてた「サーーー」という音ではなく、パソコンのノイズは音を捻じ曲げてしまう質の悪い代物。実際、このノイズをカットできたとき音質の違いに愕然とした。
 ノイズをカットする方法は、再生したデータを通常パソコン内で通過する経路をすっ飛ばしてUSB端子まで持って行くという方法なのだ。なので、捻じ曲げられることなく、パソコンの次のオーディオ機器へデータを送り込むことができる。ただ、パソコンとアンプの間にUSB-DACというデジタル信号をアナログ信号に変換するオーディオ機器が必要になってくる。(最近ではアンプにデジタル/アナログ変換装置を内蔵しているものがある。)もちろん再生ソフトも「WASAPI排他モード」もしくは「ASIO」に対応しているものでなくてはならない。残念ながらiTunesは対応していない。MUSIC CENTERは両方に対応している。しかも量子化ビットとサンプリング周波数を選択することができる。(サンプリング周波数のことは次の機会に書きます。)
 なぜPCオーディオについて書いたかというと、音質の向上具合が半端ではないので、それを誰かに伝えたいと思ったというわけです。しかも、ハイレゾ音源を手軽に比較的安価で聴けるから。そして、ハイレゾの音楽ファイルをネットでダウンロードすれば高音質であっさり再生できてしまうのだ。ネットでダウンロードできるハイレゾ音楽ファイルは現在のCD容量700MB(80分)を大きく超えてくる。24bit/96kHz仕様で80分の音楽データが2.7GBになる。DVDだとかBDじゃないと記録できない。そう、だから比較的安価で聴くにはダウンロードするしかないのだ。と言いつつも私はまだネットからハイレゾ音源を購入したことはない。そのうち購入してみよう。
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February/19/2018

HPほぼ完成

 ホームページがほぼほぼ完成した。一から独力で作成したので結構骨の折れる作業となった。面白いと言えばそうなのだが、燃え尽き症候群とまではいかないまでも、精神的ダメージ?が少なからずある。疲れた。ここのところ、マエストロ バーンスタインの凄さに改めて敬服している。ニューヨークフィルの音楽監督就任当時のCDを聴いているのだが、その凄さを例えを使って言わせていただくと。難解なパズルを解いたとき当然完成する構図や色彩は同じになる。音楽では演奏者の解釈が投影されるため、同じ楽譜を使用していても同じ演奏にはならない。十人十色である。クラシックを聴いている人は当然それを知っている。とは言え、大きく違うことはあまりない。ところが、バーンスタイン/NYPの手にかかると、完成したパズルの絵が飛び出してきたり、今まで見たこともないような色彩を放っている。構図も他の人たちが想像したものとまるで違う。細部も芸術的な装飾が施されている。それは、人工的ではなく血の通った温もりを感じさせる装飾である。圧倒されるとはこのことである。確かにカラヤンも凄かった。曲により得手不得手はあると思うのだが、バーンスタインの解釈は極めて奥が深く芸術そのものである。また、圧倒された後、活力が漲ってくる。お酒とタバコの愛好家だったようで、肺がんで逝去しておられる。享年72歳。
 今年2018年はバーンスタイン生誕100周年の記念年。色々復刻CDが発売されることと思われる。期待して待つことにする。既に100枚?組のBOXセットが発売されているようだが、いくら何でも多すぎるので切り売りして欲しいところである。
 なかなか出来の良いホームページになったと自負している。
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