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著作権について

ブラック サバス(Black Sabbath)
オジー.オズボーン & ランディ.ローズ

 ブラック・サバスというバンドを知っとる日本人はたぶん少ないであろう。ほとんどの日本人が知らないのではあるまいか。このバンドは、ずーーーっとメディアに酷い扱いを受け続けてきた。当然、メディア=国の実力者ということである。国の実力者と書いたが、分かり易く説明したいからそう書いただけ。実力なんてない。要は何もできないが、偉そうにしとる連中のことである。政治家だけではない。国王と名乗っとる奴のことだけではない。経済界の上の方の連中だけでもない。もちろん、全ての者が偽物というわけではない。だが、ほとんどが偽物。イギリスなんて、特に酷い。それで、ブラック・サバスはこういう連中に目の敵のような扱いを受けてきた。そもそも、最初のアルバムに収録されとる有名な「ブラック・サバス」という曲。本人達が作りたくて作った曲ではない。アルバムを発売するにあたり、レコード会社から条件を出された。シューベルトの歌曲「魔王」のような曲を1曲アルバムに入れること。また、バンド名も本人達が考えとった名前ではなく、ブラック・サバスという名前にしろと。やっぱり、プロのミュージシャンになりたいに決まっとる。なってからは、人気が上がれば自分達のやりたいようにやれるはずだと考えとったはずである。だから、結局、その条件を受け入れざるを得ない。しかも、その曲はシューベルトも作曲した類の曲である。大丈夫であろうと考えたと思う。だが、結果は違った。完全にレコード会社を通じて上の地位の連中に嵌められたのである。その曲の成り立ち。なぜその曲を作ったのか?とか本当の理由は全て伏せられた。で、ブラック・サバスの印象は最悪のものになっていった。シューベルトが作曲したという歌曲「魔王」。実は後世の創作である。シューベルトはそのような曲を作曲していない。歌詞、楽想、どちらを取ってもシューベルトの感性ではない。シューベルトの他の曲を聴けば分かる。シューベルトの弦楽四重奏曲に「死と乙女」というタイトルが付された曲がある。あまりにも酷いタイトルである。これも後世の悪党が勝手に付けたタイトル。中にはこの曲の楽想と歌曲「魔王」の楽想が通じるものがあると言う者がおるかもしれない。それは、全く違う。この弦楽四重奏曲を作曲した当時、シューベルトは厳しい病魔と闘っとった。梅毒などと言われたりしとるが、それも違う。シューベルトは死の恐怖が隣りにある状況で作曲を続けとったのである。だから、あのような辛く悲しい楽想の曲が生まれた。「魔王」はシューベルトの第1作目の曲となっとる。シューベルトが本格的に作曲を始めたのは、なんと10代のとき、今でいう中学生の頃である。ウィーン少年合唱団に所属して色々音楽教育を受け取るときである。そんな時代に「魔王」なんて曲を書くわけがない。さらにその頃作曲した曲の楽想は明るい曲ばかり。そういった楽想とはまるで違う。

ブラック サバス

 このようにブラック・サバスは、上の地位におる悪党たちに嵌められた。さらに奴等は、ブラック・サバスの曲を聴く者たちにまるで悪魔のような印象を植え付けていった。当然、普通の音楽ファンたちは、ブラック・サバスの曲を聴こうともしない。最初のアルバムのジャケットを見てほしい。このジャケットでは、買いたいと思う音楽ファンはまずいない。0と言っても過言ではあるまい。さらに酷い印象をも付けることもやった。ここでは、敢えて書かないが。だが、奴等の思惑とは逆にブラック・サバスの人気は徐々に上昇していった。やはり、曲を聴いた者は、当然、増える。減ることはない。1曲でも聴けば、彼らの印象はがらりと変わるであろう。イイ曲が揃っとるからだ。彼らの作曲能力の高さは、筆舌に尽くしがたい。ヒット曲などを聴いとった人が、ブラック・サバスの曲を初めて聴いたら、レベルの違いに気付くであろう。それほど彼らの曲は、他の曲と一線を画すほどの深みを感ずる。演奏技術もその当時、確実に高難度の曲が多かった。ハードロックやヘヴィメタルロックを創造したのは、彼らである。ブラック・サバス登場以降、ヘヴィメタルバンドが次々にデビューした。後続のバンドもやはり高難度の曲を作る。難易度は時代と共にどんどん上がっていった。そして、後続のバンドは皆ブラック・サバスの凄さと影響を語る。彼らが及ぼしたものは計り知れない。

 さらに言うと、ブラック・サバスが曲を作っとるとき、例の悪い連中が覗きにくるのだ。そして、曲をリリースする前に、他のバンドがその曲を盗んでリリースするということが多発した。そう、世界中の人が知っとる超有名な2つのバンドもそれをやった。他の後続バンドにもやられた。そう、ブラック・サバスはそれは俺たちの曲だと言いたくても、先にリリースされてしまっとることもあるし、相手が超有名バンドだと世間もそいつらを味方するであろうから、言うこともできなかった。相当酷いことをデビュー前からやられとるのである。それでも彼らはアルバムをリリースし続けた。名曲ばかりを収録して。だが、アルバムのジャケットを奴等が絶対人が買いたいという気持ちにさせない絵や写真にしてしまう。彼らが、そのジャケットは俺たちの曲にはまるでそぐわないと主張しても、聞き入れられない。決定権をレコード会社が握っとるからである。レコード会社の上層部は上の連中の仲間である。だが、なぜブラック・サバスがそのような酷い仕打ちを受け続けたのか?それは、そういった悪魔と闘う者達が集まったバンドだからである。そういう連中に刃を突きつける人達なのである。だから、恐れるあまりそういった行動に奴等は出た。だが、その行動が、ブラック・サバスをさらに奴等との闘いに突き動かした。結局、ブラック・サバスは、様々な方法で様々な階層に隠れとる悪魔を、彼らの曲と共に葬り去ってきた。すると、当然、ブラック・サバスと心を同じくする者が次々に現れ、味方をし、共に闘うようになった。中には、ブラック・サバスのファンとなり、共に闘う。または、バンドを結成しブラック・サバスのように闘う者も大勢現れた。このようにして、ブラック・サバスが起こしたムーヴメントは現在までずっと続いとる。 オジー&ランディ

 その後、様々な攻撃を受けた結果、ブラック・サバスから、オジー.オズボーンが離脱することになってしまった。だが、彼らは闘いを続行する。トニー.アイオミ達はブラック・サバスで。オジー.オズボーンは、ランディ.ローズという超絶技巧のギタリストと共に新たにバンドをアメリカで結成した。オジー.オズボーンとランディ.ローズたちが制作したアルバムもやはり超難度、且つ名曲揃いである。だが、結局、アルバムジャケットは、収録されとる曲の印象とは真逆のものばかりである。結局、なかなか手が出せないアルバムになってしまっとる。ジャケットは重要である。買いたいという気持ちにさせなくても、良い印象を音楽ファンに与えることができる。だが、逆に恐ろしいジャケットだと逆に買いたくないという気持ちにさせてしまう。試聴してみようという気持ちにもならなかったりする。それでも、オジー達のアルバムは人気が高く売れた。あんなジャケットでなければ、メインストリームの音楽になった可能性は高い。実際、アメリカでLAメタルというムーヴメントが起こったとき、ヘヴィメタルは、間違いなくメインストリームの音楽になった。ここで、一つ。オジー.オズボーンとランディ.ローズは次のライヴ会場への移動で、ヘリコプターに乗った。だが、そのヘリコプターは途中墜落してしまう。そして、オジーは助かったのだが、ランディ.ローズが帰らぬ人となったとなっとる。俺もずっとそれを信じ取った。非常に辛かった。だが、実は、ランディ.ローズはどこかで生きとる。その証拠として、ランディ以降にオジーがリリースしたアルバム。どうにもランディのギターワークとしか思えない。実際、本人がオジーに語りかけて、その事実が判明した。オジーは嬉しさが爆発したであろう。俺も爆発した。世の中にはこういうことが実は結構ある。


CD感想


Black Sabbath(ブラック サバス)

Paranoid(パラノイド)
Master of Reality(マスター・オブ・リアリティ)
Black Sabbath Vol.4(ブラック サバス 4)
Sabbath Bloody Sabbath(サバス・ブラッディ・サバス)
Sabotage(サボタージュ)
Technical Ecatasy( テクニカル・エクスタシー)
Never Say Die!(ネヴァー・セイ・ダイ!)

Ozzy Osbourne Band(オジー・オズボーン・バンド)

Blizzard of Ozz(ブリザード・オブ・オズ)
Diary of a Madman(ダイアリー・オブ・ア・マッドマン)
Bark at the Moon(バーク・アット・ザ・ムーン)
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