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瑞相記 MEATL(エッセイ)

メタル創世記

2023/3/25

メタル創世記

 ヘヴィメタルロックやハードロックの「ヘヴィメタル」や「ハード」には一体どういう意味が込められとるのか、どれぐらいの人がご存じであろうか?昔よく聞いたのは、「ヘヴィメタル」は訳すと、「重金属」である。元素周期表でいうところの重金属とは、鉄(Fe)、鉛(Pb)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、クロム(Cr)など。で、言われとったのは、ヘヴィメタルロックのギターの音が、まるで重金属のようだからと。それを教えてもらったとき、なんとなく納得した。確かにギターの音が重い金属音のようにイメージできたから。だが、実は違う。ヘヴィメタルとは、上述の物質のように非常に重く硬いということを形容しとる。ハードは硬いを形容しとる。たぶん、ヘヴィメタルロックよりハードロックの方が言われ始めたのが早い。真の意味は、ハードロックは通常のロックより、硬派な曲という意味なのである。ヘヴィメタルロックは誕生したとき、ハードロックより更に硬派なイメージなため、ヘヴィメタルロックと名付けられた。こう書くと、硬派という言葉は、日本の言葉である。昔、硬派な者が軟弱な者に対して「あいつは軟弱だから焼きを入れてやる」などと言う者がいた。これは、実は昔の日本の技術者達が言っとった言葉である。現在、この言葉は悪党が言うイメージが強いかもしれない。だが、悪党が金属の「焼き入れ」の知識など持っとるはずがないのである。で、皆が疑問に思うであろうことは、ハードロックやヘヴィメタルロックは、イギリスやアメリカで始まった音楽であり、そのジャンルの名付け親は、日本人のはずがないということではなかろうか。確かに、「ハード」や「ヘヴィメタル」という言葉自体、日本語ではない。では、「ハード」や「ヘヴィメタル」という言葉は、なぜ付けられたのか?すると、やはり、音自体が、激しい為「ハード」と付けられたのでは?とか、ギターの音が重金属音とイメージできるからとかいう考えが正しいと思うかもしれない。でも、激しいという表現を英語でする場合、「ハード」と言うだろうか?「ハード」とは、訳すと「厳しい」とか「えらい」という意味であろう。「えらい」とは、体や心が辛いことを言う。ハードロックを聴いて、体や心が辛いくなるだろうか?そもそも、ジャンル名として、訳すと「辛いロック」という命名は可笑しい。「重金属ロック」もそうである。それから、重金属の音とは何?鉄を叩いても擦ってもあのギターの音のようには聴こえないと思う。エレクトリックギターは弦が金属で作られとる。その弦を弾いたときの音を電気的な信号に変換し、その信号をギタリストが好きな音に変換する。だから、ギターの音は、同じではない。ギタリストによって違う。同じギタリストでも曲によって音を変えることもやる。だから、金属音とは関係ない。だが、その地域の人達は当初、そういう意味であろうと考えたであろう。で、命名したのは、やっぱり日本人である。地球の日本国におる日本人ではない。別のところにおる日本人が命名した。金属の焼き入れから連想して、軟弱な奴というより悪い奴に焼きを入れることができる音楽として、ハードロックやヘヴィメタルロックと名付けたのである。で、ハードロックやヘヴィメタルロックの創始者はブラック・サバスであり、彼らは、デビューからずっと悪い連中と闘い続けてきた人達なのである。即ち、悪い連中に焼きを入れ続けてきた人達ということである。

焼き入れ
焼き入れ風景

 で、悪い連中は、イギリスもアメリカも国の上の方におる。で、そいつらからすると、ブラック・サバスは、非常に煙たい存在なのである。デビュー前から、彼らの実力と人となりを把握しとったから。だからこそ、彼らを悪者のように仕立て上げ普通の人達が彼らの音楽を聴き難い存在にした。バンド名ですら、彼らが当初考えとったものとは違う。ブラック・サバスというタイトルの曲が1枚目のアルバム「ブラック・サバス」に収録されとる。だが、この曲は、彼らが作りたかった音楽ではない。では、なぜあの曲を作ったのか?それは、レコードデビューしたいのであれば我々のいうとおりにしろと言われたのである。そして、シューベルトが作曲したことになっとる「魔王」のような曲を作れと。当然、彼らは嫌とは言えないのである。やっぱりデビューしたいから。しかも、シューベルトが作曲した曲にインスピレーションを受けろと言うのだから、そんな悪いことではないであろうと。だが、実は「魔王」という歌曲は、シューベルトの作曲ではない。知らない人ばかりだと思う。「魔王」という曲は、シューベルトの作品番号1となっとる。しかも、18歳のときに作曲したと。シューベルトは、10代前半(小学生の高学年)からウィーン少年合唱団に入っとった。その合唱団は、学校の課外活動のようなものではない。国が運営する団体で、全寮制であり、そこで、様々なことを学ぶ。基本的に音楽的才能を認められた者だけが入れる団体なのである。そこで、シューベルトは作曲もそこで学ぶ。実は、シューベルトは10代半ばで交響曲を作曲しとった。そう、その団体に在籍作しとったときに曲したのである。恐るべき少年である。たぶん、交響曲の第4番ぐらいまでそのとき作曲したはず。即ち作品番号1は、この頃に作曲した作品であるべきである。さらに言うと、その頃作曲された曲の楽想と「魔王」の楽想を比較すると、まるで違う。真逆なのである。実は「魔王」という曲は、ブルックナーの頃に悪い連中によって勝手にシューベルト作曲とされただけの話である。敬虔なブルックナーを貶める策略である。だが、ブラック・サバスのメンバーはそんなことは知らない。言うなれば、レコード会社の者から、歌曲の王と呼ばれるシューベルトから影響を受けろと言われたようなものである。そんな経緯で、ブラック・サバスという曲を作曲したのである。ところが、いざデビューをしたら、いきなり悪魔の手先のようなイメージにされてしまった。「ブラック・サバスという曲を聴いてみろ、恐ろしいだろ」ということをやられたのである。あまりにも酷い仕打ちである。悪い奴というのは、こういうことを平気でやる。しかも、悪い奴の味方も当然やる。悪い連中を善人として紹介し、デビューさせるのである。ブラック・サバスのメンバーのような実力を兼ね備えた善人を悪者として紹介しデビューさせた。クズの所業である。

ブラック・サバス
ブラック・サバス

 さらには、ブラック・サバスが作曲した曲を奴等は善人のふりをしてデビューさせたバンドらに盗ませた。当然、ブラック・サバスのメンバーがレコーディングする前にレコーディングをさせ、世にリリースした。だから、ブラック・サバスのメンバーとしては、どうにもできない。汚いなんてものではない。実は、かの有名な「トレイン・ケ〇ト・ア・〇〇リン」という曲、ブラック・サバスが作った曲だったのである。この事実を知ったとき、愕然とした。このような曲を誰が作曲できるというのか?不可能である。それほど偉大な曲を奴等は盗ませた。もちろん、盗んだ奴も同罪で、奴等は自分達が作ったと言い続けた。こいつら「Suicide Solution」であろう。自分達が作ったと言った連中、何故か3大ギ〇リストなどと言われとるのだ。言いたくないのだが、当初、私はそれを信じとった。凄いギ〇リストなのであろうと。だが、頭が悪いというか何というか、こいつら同じバンドに在籍しとったときに皆で作曲したというのだ。ちょっと待て、ヤー〇バーズというバンドなのだが、ギタリストが3人いたことないぞ。代わる代わる交替したんだろ。ただ、そのバンドに3人とも在籍したことがあるというだけの話だったはず。そういう内容しか聞いたことないし、読んだこともない。だから、3人で作曲したというのは不自然過ぎる。結局、全員共犯にしたかったんだろ。怖いから。ブラック・サバスが。この事実を知ると、あいつらがやったということは、他にもブラック・サバスに対して同じことをやった連中がいるのでは?と考える人もおる。それで、知っとる人からそれを聞くことになる。ビックリする事実が出てきた。もっと多くの有名バンドや一発屋バンドがやったのである。有名なところでは、世界中の人が誰でも知っとる昔のバンドが2組。ザ・ビ〇ト〇ズ、ザ・ローリン〇スト〇ンズ。最悪の連中である。そもそも、こういう連中は自分で曲を作らない。作曲を勉強してきた者に依頼するのである。しかも、依頼するとき、クラシックの曲から盗用してほしいと。クラシックの曲をギター、ベースで演奏しドラムの入ったロック調で編曲すると、クラシックの曲を盗んだことはまるで分からない。因みにレッド・ツ〇ッ〇リンは、パガニーニの曲を盗みまくった。で、ブラック・サバスは、常に最初のアルバムに収録した「ブラック・サバス」という曲と似た曲をアルバムを作る度に要求された。だが、ブラック・サバスは、当然自分達を悪魔のような奴などとは思っていない。しかも、前述したような奴らこそ悪魔であり、そういう奴等を元々嫌う人達なのである。だから、上層部の悪党に嫌われた。で、ブラック・サバスは、自分達が書きたい曲も作曲した。一方、奴等が要求した曲も作曲した。奴等が要求した曲は、かなり恐ろしい内容となるのだが、悪党をどうしても許せないタイプの人がそういう曲を作る場合、内容は恐ろしくても、その恐ろしい内容が向けられる相手は当然悪魔のような連中に向けられる。だから、結局ブラック・サバスは、自分達の直接の敵をも叩く曲を作り続けたということになる。最初に悪魔に焼きを入れるロックを始めたのは、間違いなくブラック・サバスである。そう、ハードロックやヘヴィメタルロックを始めたのは、ブラック・サバスである。で、ブラック・サバスの音楽は、イギリスでも当然受けた。アメリカでも更に受けた。そして、日本人がブラック・サバスの曲を聴いたとき、またまた受けた。日本人の中にはブラック・サバスの「アイアン・マン」という曲を祭りの音楽だという。滅茶苦茶盛り上がったりする。実はこの曲、悪魔のような連中が聴くと恐ろしく聴こえるのだ。また、オジーはブラック・サバスから独立して単独で活動せざるを得なくなったとき、アメリカでランディ.ローズというギタリストを出会い、タッグを組んだ。このとき作られた曲を日本人が聴いても、やっぱり自分達の曲だと思うのである。どうしても日本人の琴線に触れるのだ。彼らの音楽は。

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