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R.Strauss
R・シュトラウス

曲目解説&名盤紹介

オペラ「インテルメッツォ」からの4つの交響的間奏曲

1.出発前の騒動とワルツの情景
2.暖炉の前の夢
3.カードゲームのテーブルで
4.更に元気な決断

曲目解説
 なかなか聴く機会がなく知名度も低い曲で、オペラ「インテルメッツォ」に挿入されている間奏曲。このオペラ自体も上演されることは稀のようである。話の筋は、通常オペラの題材には到底なり得ない内容である。Wikiによれば、「指揮者の主人公シュトルヒは、ウィーンに客演しながらトランプ・ゲームを楽しんでいたが、その留守中に女性からの親しげな手紙が届く。それにより、妻クリスティーネは激しく怒る。しかし、それは人違いによる誤解だったことがわかり、一件落着。幸せな家庭生活が戻る。」というもの。オペラ自体は知らないが、この交響的間奏曲は非常に良い曲で、R・シュトラウス得意の情景を音楽にしたもの。

 1曲目の「出発前の騒動とワルツの情景」では、快活な夫婦のやり取りが明るいタッチで描かれていて、その後のワルツもR・シュトラウスらしい踊りにくいであろうワルツである。要はR・シュトラウスは情景を表現しているので踊れる曲を念頭に作曲していない。見事に情景を表現しきっている。騒動とは言いつつも何やら夫婦の絆のようなものも感じられ微笑ましい。

 2曲目の「暖炉の前の夢」も家庭内の一幕を表現している。ホントに表現が上手い。暖炉の前でウトウトしている雰囲気を感じる。安らかな音楽で心地よい。

 3曲目、「カードゲームのテーブルで」。こちらも巧いアイデアだと思う。響きが室内楽的で、まるで個室に仲間で集まって、楽しくポーカーでもしているよう。ゲームでのやり取りの起伏も感じる。

 4曲目、「更に元気な決断」。終曲らしく、ハッピーエンドを思わせるような明るく活発で幸福感に包まれた曲。しかも、R・シュトラウスらしいオーケストレーションでダイナミックに描いている。繰り返し聴きたくなる。2分30秒の短い曲。

 
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