エマーソン弦楽四重奏団のベートーヴェンの全集を聴き始めてから驚きの連続となっている。まだ、1番~4番までしか聴いていないが、
今まで聴いたことのない演奏だと思う。1番から6番までは当然後期四重奏曲ほどのメジャーな曲ではない。理解不足だとも思うが、
聴いていて感動も薄い。ところが、エマーソン弦楽四重奏団のを聴いていると、曲の良さがよく理解できる。解釈が斬新なのだが、鋭い
表現というより丸く温かみを感じさせてくれて、演奏が始まるとすぐに曲に引き込まれる。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の中ではメジャーな
曲ではないのに、ここまで惹きつけられる演奏にはなかなか巡り合えないと思う。(2018.3.14)