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LUDWIG VAN BEETHOVEN
ベートーヴェン

曲目解説&名盤紹介

序曲「コリオラン」

曲目解説

 コリオランとはその当時ベートーヴェンが鑑賞した古代ローマを舞台にした話に登場する主人公のこと。話は悲劇的な結末を迎える。主人公が祖国に追放され、隣国の軍隊を率いて復讐を試みるが断念する。その後で殺されてしまう(Wikiより)。この舞台を観て霊感を得たベートーヴェンによってこの曲は作曲された。



 この曲は、エグモントのような舞台音楽ではない。演奏会用序曲である。だからというわけではないが、コリオランの話の筋を知る必要もない。とは言え、この曲は、確かに上述のようなストーリー展開を見せる。エグモント序曲と同じで話の筋を知らなくても理解できる。
 曲の特徴は、題材が悲劇ということもあり、常に悲壮感を伴っている。美しく伸びやかな旋律も登場する。それは、どうも、コリオランの奥さんの登場かと思われる。その後、コリオランの復讐を思いとどまるべきかどうかの葛藤を描いているようだ。軍隊の進軍をイメージさせられる箇所もあるが、その旋律がなんとも辛く悲しく怒りに満ちている。この箇所は終盤の聴きどころである。鬼気迫る演奏が私は好きである。その後、主人公に悲劇が起き、静かに幕を下ろす。
 この曲は、演奏如何によって大きく印象が変わる。凄い演奏に触れたとき、聴後ぼーっとするほど感動する。一方、普通の演奏では、まずもって感動はできない。演奏による差がたいへん激しい曲である。

名盤紹介

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